🌿【休職体験③】焦りも、孤独も。休職中に本当に向き合ったこと

休職日記

2022年1月から、小学校教員を休職しています。

もともと抱えていたメニエール病に加え、長年積み重なったストレスなどから、うつ病を発症し、仕事に行けなくなりました。

今回の記事では、休職(病気休暇)に入って4〜6ヶ月目に取り組んだこと──

「家事をすること」と「SNSで休職をカミングアウトしたこと」

について、振り返ってみたいと思います。

【家事をする──焦る気持ちと向き合いながら】

4ヶ月目に入った頃から、

「仕事に行けないなら、せめて家事くらいはやらないと……」

そんな焦る気持ちが、ふと湧いてくるようになりました。

ちょうど4月。

学校現場では新年度が始まり、同僚たちは新しいクラスや新しい仕事に向かって進んでいました。

その姿を思い浮かべると、自分だけが取り残されてしまったような、そんな寂しさが込み上げてきました。

でも、気持ちだけが焦ってしまって、実際には家事を何ひとつできない日もありました。

「できるはずなのに、どうして動けないんだろう」

そんな思いに、胸がぎゅっと苦しくなることもありました。

それでも、今振り返ってみると──

焦りや自己嫌悪を感じながらも、きっと私は、少しずつ、心のエネルギーを溜めていたんだと思います。

【SNSを再開──休職していることをカミングアウト】

休職してからしばらく、私はSNSからも距離を置いていました。

何かを書く気力も、誰かに連絡を取る気力も、そのころの私にはほとんど残っていなかったからです。

家族とのやりとりだけで精一杯で、それ以外の世界とは、そっと距離を置いていました。

そんな中、私の誕生日。

SNSに届いたメッセージ通知がきっかけで、久しぶりに自分のページを開いてみました。

そこには、私の状況を知らないまま、変わらぬ笑顔で祝ってくれる人たちの言葉が並んでいました。

「みんな、僕が仕事を休んでいること、知らないんだなぁ……。」

そんな寂しさがこみ上げてきて、気がつくと、メッセージへのお礼と一緒に、休職していることもカミングアウトしていました。

あれは、勢いだったのかもしれません。

孤独に耐えきれなくなって、心の中の何かが、あふれ出した瞬間だったように思います。

その投稿をきっかけに、たくさんの温かい言葉や連絡をもらいました。

  • 「心配したよ」
  • 「無理しないでね」
  • 「ゆっくり休んで」

そのひとつひとつに、心がじんわりとあたたまりました。

「自分は、ひとりぼっちじゃなかったんだ。」

そんなふうに思えたことは、あの頃の私にとって、とても大きな救いでした。

【再び、距離を置く選択】

でも、時間が経つにつれて──

SNSでつながっている人たちの存在が、だんだんと重たく感じるようになっていきました。

職場では、管理職から「私に連絡しないように」という指示が出ていたようで、直接のやりとりはありませんでした。

それでも、画面に映る名前や、過去のやりとりを見るたびに、胸がぎゅっと苦しくなってしまう。

──散歩中に給食センターのトラックを見かけたとき。

──学校のチャイム音が聞こえたとき

何気ない日常の風景の中にも、ふいにしんどさが顔を出していました。

たぶん私は、

「これ以上思い出したくない」

「これ以上苦しくなりたくない」

そんな気持ちで、いっぱいだったんだと思います。

ある日、私はSNSにある仕事関係のアカウントや連絡先を、ひとつ、またひとつと、消していきました。

強い決意があったわけではありません。

ただ、ただ、しんどくて。

これ以上、自分を追い詰めたくなかった。

正直、そのときの細かい気持ちは、もうあまり覚えていません。

今になって思えば、突然アカウントを消してしまったことは、きっと驚かせたり、心配させたりしたんだろうな……と、申し訳なく思う気持ちもあります。

でも、あのときの私には、それしかできなかった。

あのときの自分を、今は、そっと許してあげたいと思っています。

【あとがき】

休職して4〜6ヶ月目。

焦りと孤独の中で、私は私なりに、必死に日々を過ごしていました。

小さな後悔も、たくさんの揺れる気持ちも、すべてがあの時間に、確かに存在していたこと。

そして今──

「休むことも、生きることのひとつなんだ」と、少しずつ思えるようになっています。

もしこの記事を読んで、どこか少しでも心に寄り添うものがあったら嬉しいです。

ぼちぼち、一緒に歩んでいきましょう🌱

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🌱 このシリーズは続きものです。
もしまだお読みでなければ、前回の記事も読んでもらえたら嬉しいです。

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