私は、小学校教員として約20年勤め、2025年3月末に退職しました。
その数年前から、メニエール病とストレスの蓄積により、うつ病を発症し、2022年1月から休職しています。
今回は、そんな私が3つ目のメンタルクリニックにたどり着くまでの経緯について、振り返ってみたいと思います。
【1】最初の病院:ただ生き延びるために
休職に入った当初、心も体も限界でした。
自分では何も決められず、家族に連れて行ってもらって、近くのメンタルクリニックを受診しました。
当時の私は朦朧としていましたが、「今このしんどさを何とかしたい」という気持ちはあったように思います。
診断と薬にすがるような日々が始まりました。
けれど、診察は初めこそは話を聞いてもらいましたが、2回目からは診察時間が短く、ただ薬をもらいに来ている感じがしました。
「このままで良くなるのだろうか?」という思いが、心の奥にじわじわと広がっていきました。
【2】2つ目の病院:丁寧な診察、でも続かないご縁
そんな中、2022年9月に、両親の勧めで少し離れた場所にある総合病院の心療内科に転院しました。
初診では、先生がこれまでの経緯を丁寧に聞いてくださり、初めて「しっかり診てもらえた」と感じられました。
その先生はとても誠実で安心感のある方で、ようやく信頼できる場に出会えたという感覚がありました。
しかし、通い始めて間もない10月、その先生が遠方に転勤されることが決まったと聞かされました。
ショックでしたが、その先生が「今後の治療をしっかり続けられるように」と、
カウンセリングや認知行動療法(CBT)、デイサービスなどが受けられる3つ目の病院を紹介してくださったのです。
【3】迷いと不安の中で:電話一本に込めた決意
紹介を受けてすぐ、私は3つ目の病院に問い合わせの電話をかけました。
ただでさえ電話をかけることが怖くなっていたのに、その病院は非常に人気が高く、予約がすぐには取れないと聞いていたため、さらに不安が大きくなってました。
実際、2022年10月末に予約を取り、最短で取れた初診の予約日は2ヶ月後の12月末。
「それまで持つだろうか…」という思いもありました。
「このままじゃいけない」という気持ちが電話をすることへの恐怖感を和らげ、背中を押してくれました。
【4】3つ目の病院へ──希望が少しだけ灯った日
2022年12月末。3つ目の病院で初めて診察を受けた日。
先生は私のこれまでの経緯や状態をじっくり聞いてくださいました。
ようやく「この人に任せてみたい」と思える信頼感が芽生え、安心したのを覚えています。
ここから私は、月1回の診察を受けるとともに、2023年2月より月1回のペースで認知行動療法(CBT)プログラムを受けることもスタート。
このCBTでの取り組みや気づきについては、次回の記事で詳しくご紹介します。
【最後に】
病院を変えるのは、心にも体にも負担がかかることです。
それでも、「今のままではよくならないかもしれない」と感じたとき、
環境を変えてみることは、自分を守る選択肢の一つだと思います。
「変わること」は怖いけれど、
小さな行動の積み重ねが、これからの自分を少しずつ変えていく力になる。
そんなことを、私は実感しています。


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