2022年1月から小学校教員を休職しています。
もともと抱えていたメニエール病に加え、溜まりに溜まったストレスなどから、うつ病を発症し、仕事に行けなくなりました。
休みに入ったばかりの頃は、休んでいることへの罪悪感から、
嫌な夢を見ては夜中に何度も目が覚める日々。
それくらい、心も身体も追い詰められていたのだと思います。
けれど、休職生活を重ねていくうちに、
少しずつ「自分の好きなこと」「やりたいこと」に手を伸ばせる時間も増えてきました。
最近では、前向きな気持ちで過ごせる時間も、少しずつですが増えてきています。
休職して得た、大切なものたち
休職を通して、私はいくつもの大切なものを得ました。
ここに、そのひとつひとつを記していきたいと思います。
1. 自分を大切にすること
教員という仕事に無意識に課していた
「休んではいけない」「弱みを見せてはいけない」という重荷。
それらを手放し、
自分の心と身体を労わることの大切さを学びました。
無理を重ねることが、決して美徳ではない。
そう、自分自身に伝えてあげられるようになりました。
2. 支えてくれた家族への深い感謝
何もできず、ただ横になって過ごすことしかできなかった日々。
そんな私を、そっと、温かく支えてくれたのは、
妻と2人の子どもたちでした。
その存在の大きさ、ありがたさに、心から気づかされました。
家族は、私にとって、かけがえのない支えでした。
3. 周りの人たちの優しさ
両親、弟、そして友人たち。
近くでも、遠くでも、
見えないところで心を寄せてくれていた存在に、何度も救われました。
休職しなければ、
こんなにも人の優しさを深く感じることはなかったかもしれません。
【4. 本当に大切な時間を感じる心】
働いていると、
目の前の忙しさに追われて、大切なものが見えなくなることがあります。
休職して、
ただ家族と過ごす何気ない時間、
青空の下を散歩する時間、
自分を見つめる静かな時間──
そんな一瞬一瞬が、
どれほど貴重なものだったのかを実感できました。
【最後に──】
私は、休職を通して、
自分自身を大切にすること、
家族や周りの人たちへの感謝、
そして、日常のかけがえのなさを学びました。
この時間に、心から感謝しています。
けれど、正直なところ、悔いがまったくないわけではありません。
学期途中で休職に入ってしまったこと、子どもたちや保護者の方々、先生方に迷惑をかけたこと──
胸の中に、今でも痛みとして残っています。
本当は、年度末までやり遂げたかった。
けれど、
今だからこそ伝えたい。
「迷惑をかけるから」と無理を続けても、苦しみからは解放されない。
自分の身体や心を犠牲にしてまで、守らなければならないものなんてない。
自分を大切にできる人だけが、
本当に、誰かの人生を支えることができるのだと私は思います。
もし、今、違和感を抱えながら頑張っているあなたがいるなら──
どうか、
あなた自身の心の声に、静かに耳を澄ませてあげてください。
そしてその声を、
誰かに伝えられる勇気を、どうか忘れないでいてほしいです。
「これまでの記事はこちら👇」
🌱 このシリーズは続きものです。
もしまだお読みでなければ、前回の記事も読んでもらえたら嬉しいです。
- 🌿【休職体験①】うつ病で休職を決めた瞬間
- 🌿【休職体験②】最初の3ヶ月間は「何もできなかった」
- 🌿【休職体験③】4〜6ヶ月目、「動けない自分」と向き合った日々


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