前回は、ナターシャ・グジーさんのコンサートについて紹介しました。
私は写真を撮ることが趣味でして、今回は皆既月食を撮ったのでそのお話を。
皆既月食と天王星食
11月8日の18時9分から始まり、21時49分という約86分間にわたって皆既月食が続きましたね。
私の住んでいる所では、月食が始まった時間から皆既食の終わりに近い時間まで、あいにくの曇り空だったので雲がかかった荒い写真になってしまいました。
さらに引き伸ばしてみると天王星も写っていました。
皆既食の終わりから部分食になっていく頃
やがて満月に戻った時には、雲はなかったのでくっきりと撮ることができました。
442年ぶりのこと!
今回の皆既月食は何が珍しいかと言うと、先ほども写真と共にふれましたが、天王星食も同時に起こったかららしいです。
同時に起こるのは、なんと442年ぶりなのだとか。
2022年の442年前というと、1580年で戦国・安土桃山時代。さらに「本能寺の変(1582年)」の2年前。
ということは、ひょっとしたら織田信長も見ていたかもしれない!
鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』には、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて起こった月食の記事が多くあるそうです。当時の人々は月食を「何か良からぬことが起こる兆し」と考えて大変恐れていたみたいです。
鎌倉幕府の初代将軍の源頼朝は、月食を理由に御家人の家に泊まったという記録があるみたいです。月食の光を避けるためだったようです。
また、『吾妻鏡』には「月食」ではなく、「月蝕」と表記してあったそうで、「食」が単にものを食べるという意味に対して、「蝕」は蝕むということから、人々が月食を良いものとして捉えていなかったことが分かります。
織田信長は新しいものや珍しいものが好きっだたみたいですし、一般の人々が恐れる月食も、なんて事なく見ていたかもしれませんね。
ビーバームーン
ちなみに今回、月食になった11月の満月は、「ビーバームーン」と呼ばれています。
北アメリカに生息するビーバーが、11月になると寒い冬を越すために巣作りを始めることから呼ばれているそうです。
月食は全国どこでも同じタイミングで起こるので、この瞬間に見ている人がたくさんいるんだろうな、と思うと、何だか不思議な気持ちになりました。
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